フォーラムへの集中連載⑥プログラム4『シンポジウム「対話は可能か?」』

連載6回目は、9/6(日)14:00~17:45に開催する、プログラム4「シンポジウム「対話は可能か?」」 のご紹介を。

★これまでの連載
①「対話は可能か?」
②前夜祭『「幻聴妄想かるた」大会』
③プログラム1『トークセッション「共に生きるということ」』
④プログラム2『ライブ「Living Together × 東京迂回路研究」』
④プログラム3『出張ふわカフェ × 東京迂回路研究』

20150709_161010 - コピー

対話は可能か。
共に生きることを体感する3日間の、最後の時間が、このシンポジウムです。

先日、「もやもやフィールドワーク分析編第2回」で、ゲストでお招きした熊谷晋一郎さんが、東京迂回路研究の今後の「研究」のあり方について、興味深い視点を投げかけてくださいました。「多様な迂回路に共通する生成メカニズムこそが研究なのではないか」というのです。さまざまな生きづらさやしんどさを感じて「やむにやまれず」歩んでいく道であり、しかしそれがいつしかこれまでにない新しい世界を切り開いている道である、わたしたちが言う「迂回路」。実際には背景や状況、場所などさまざまな要素であらわれ方は異なるものの、共通する生成メカニズムがあるのかもしれない。だとしたらそれは何なのだろう、と提起をしてくださったのです。
対談「まるっきり違うのにそれでも似るものーー迂回路をめぐって」では、まさにそのようなことについてあれこれと即興的に語り合う場を設けました。対談をご一緒いただくのは、プログラム2でもご登場いただく、齋藤陽道さん。今回は、筆談での対談を試みます。
齋藤さんとは今回のことを含めて何度もお会いすることができ、いろいろと話したのですが、この筆談対談の打ち合わせらしきことをやったのはもうずいぶん前のこと。思えば長い間準備を重ねていたのです。書いている手触りや痕跡が残るような、あちこちに飛び火しながら行きつ戻りつするような、そんな筆談の時間が豊かなものになるよう、思索を深めて当日を迎えたいと思っています。

パネルディスカッション「対話は可能か?」は、うって変わって、ゲストを3名お迎えしてのディスカッション。昨年度の「東京迂回路会議ー多様性と境界をめぐって」の形式をイメージして構成したシンポジウムです。気づけばみなさま遠方からお越し頂くこととなりました。
秋田からお越し頂くのは、高嶺格さん。これまで身体障害のある木村さんの介助を描いた映像作品「木村さん」や、ご自身とその恋人をめぐる問いと葛藤を描いた「在日の恋人」など、さまざまなアイデンティティを持つ人々を取り上げた作品を多数手がけていらっしゃいます。
大阪からは、上田假奈代さんにお越し頂きます。上田さんは詩人であり、日本三大ドヤ街のひとつ、釜ヶ崎でカフェ「COCOROOM」を開き、その街に暮らす日々を過ごす「おっちゃん」たちとともに「釜ヶ崎芸術大学」という取り組みを行っていらっしゃいます。
もうおひと方も大阪から、細川鉄平さん。昨年来お世話になっている木更津の「井戸端げんき」と同じように、「宅老所」と呼ばれる、通所介護事業所「凡」を大阪で運営されている細川さんは、家庭的な雰囲気のなかで、一人ひとりに合わせた柔軟なケアを行うスタイルで施設を運営されています。

ここでも、齋藤さんとの対談のテーマが響きます。「まるっきり違うのにそれでも似るもの」。それぞれの活動は異なりますが、なにか困難が訪れたとき、しんどさに衝撃を受けた時の身振りやふるまいは共通しているところもあるのかもしれない、と思います。それを、じっくりと掘り当てていくような時間になると良いなと思っています。
こちらも、個別に打ち合わせはさせていただきましたが、この3人が一堂に会するのはこの時が初めてです。対話は可能か、ということを話を聴きながらじっくり考える時間に、ぜひご一緒いただければ幸いです。

(長津結一郎)



[プログラム4]14:00~17:45(開場:13:45) シンポジウム「対話は可能か?」
「対話は可能か?」という地平に自ら立つ方々をゲストに迎えた対話とディスカッション。多様な人が共に生きている社会では、その多様さゆえに、人はいくつもの境界線を引き暮らしています。見えない線による分断を目の前にして、わたしたちは、どのように振る舞い、迂回する道を見出しているのか。「対話は可能か?」という言葉を手がかりに考えます。

会場:慶應義塾大学三田キャンパス東館G-SEC LAB.
定員:80名程度
参加費:1000円

14:00~ あいさつ、プログラム説明
14:10~15:00 対談「まるっきり違うのにそれでも似るものーー迂回路をめぐって」
登壇者:齋藤陽道(写真家)×長津結一郎(多様性と境界に関する対話と表現の研究所)
*筆談による対談を予定しています
15:00 休憩
15:15~17:45 パネルディスカッション「対話は可能か?」
登壇者:高嶺格(美術家)、上田假奈代(NPO法人ココルーム代表)、細川鉄平(通所介護事業所 凡代表)、長津結一郎(多様性と境界に関する対話と表現の研究所)
進行:井尻貴子(多様性と境界に関する対話と表現の研究所)
*UDトークを使った音声認識字幕による情報支援あり



東京迂回路研究フォーラム「対話は可能か?」申し込み受付中です。
詳細はこちらのページから

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA